【曲目解説】麗しい光が オペラ「セミラーミデ」より【阪南サラダ音楽祭2020】
*「セミラーミデ」とは
古代アッシリア王国(現在のイラク北部に位置する)を舞台とするオペラ。
家臣にそそのかされ、夫である王の暗殺に加担したされた王女セミラーミデを主人公とする。
セミラーミデは、生き別れた息子と知らずに、士官のアルサーチェに焦がれている。
この恋の行方やいかに。。。
*「麗しの光が」はどんな曲?
一幕の序盤、アルサーチェが帰還したとの知らせを受けたセミラーミデが、
待ち焦がれた人にいよいよ会える歓びを歌うアリア。
≪和訳≫
麗しく、輝かしい
歓びと希望の光が
ついに 私に輝いた
アルサーチェが戻ったのだ
そして彼は 私のもとへやって来る
この心は今まで
嘆き、打ち震え、生気を失って、、、
おお!でもこうして息を吹き返した!
全ての私の苦悩は消え去ったのだ
この心、この思いからも
恐怖は姿を消した、、、
この心に安らぎを
アルサーチェはもたらすだろう
アルサーチェが帰ってきた
私のもとへ来るのだ
甘やかな想いが
その瞬間
恋する心よ、お前に微笑みかける
こんなにも愛おしい
悲しみの後の
愛と歓びの
最愛の瞬間が!
孤独や恐怖に耐えつづけ、暗闇で過ごした後だからこそ
光り輝く希望がある。
セミラーミデが歌う思いは
今、自粛の日々を乗り越えた後の
歓びや自由、そのまぶしさを教えてくれるような気がしました。
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