【曲目解説】夢みたものは……【阪南サラダ音楽祭2020】
*どんな曲?
大正から昭和初期に活動した詩人、立原道造の詩による。
24歳という若さで急逝した詩人の死後、友人らによって編成された「優しき歌Ⅱ」の
全10編の最後の詩にあたる。
作曲は木下牧子さんによるもので、1991年に混声合唱のための曲として発表される。
アカペラならではの味わい深さは、合唱の世界で根強い人気を誇る名曲。
2008年に独唱用の編曲がなされた。
明るく、穏やかに描かれる向こう側の風景と、詩人の内面とが隣り合わせに感じられる。
そこはかとなく切なさは湛えつつ、あたたかい気持ちが沁み渡るような一曲。
私自身も、合唱団で幾度となく取り組んだ思い出深い曲です。
合唱版の素晴らしさを知っているからこそ、
ピアノ伴奏のシンプルさや、そこに合唱のハーモニーが活かされていることを
肌で感じることができました。
その上で、ソロだからできる違ったアプローチ、違った良さを
実現できればと思います。
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